【生地の目付量とは?】ツナギ選びで失敗しないための基礎知識

ツナギ(作業服)を選ぶとき、「生地がしっかりしているものがいい」「夏は涼しい素材がいい」など、季節や用途によって理想は変わりますよね。そんなときにチェックしてほしいのが「生地の目付量(めつけりょう)」です。
目付量は、生地の厚さや丈夫さを数値で示す指標。ツナギは動きやすさと耐久性の両立が求められるため、この目付量を知っておくと、季節ごとや作業内容にぴったりの生地を選ぶことができます。
◆ 生地の目付量とは
生地の目付量とは、簡単にいえば「生地1平方メートルあたりの重さ(g/m²)」のことです。たとえば同じ綿素材でも、100 g/m² の生地は薄くて軽く、400 g/m² の生地は厚くて丈夫です。つまり目付量を見れば、「その布が軽いのか、厚いのか、どれだけ強いのか」が数字でわかります。
◆ イメージでわかる目付量の違い
たとえるなら、同じ大きさの紙を比べたときのような感覚です。コピー用紙(約70 g/m²)と厚紙(約200 g/m²)では質感が全く違います。生地も同様で、軽いものほど柔らかく薄く、重いものほど厚くて強度があります。
デニムを例に挙げると、8オンス(約270 g/m²)はシャツやツナギ向け、14オンス(約475 g/m²)は本格的なジーンズや作業用ツナギ向け。同じ「デニム」でも、目付量が違うだけで着心地も耐久性も大きく変わります。
◆ 目付量の目安と用途の対応表
| 目付量(g/m²) | 生地の厚さ・特徴 | 主な用途例 |
|---|---|---|
| 50~100 | 非常に薄い・軽い | 裏地、シャツ、ブラウス、夏用インナー |
| 100~150 | 薄めで柔らかい | シャツ、ライトツナギ、夏用ワークウェア |
| 150~240 | 標準的 | 通年用ツナギ、Tシャツ、薄手パンツ |
| 240~300 | やや厚め・丈夫 | 秋冬用ツナギ、スウェット、チノパン |
| 300~400 | 厚手・高耐久 | デニムツナギ、アウター、作業服全般 |
| 400以上 | 非常に厚く重い | ハードデニムツナギ、コート、資材用生地 |
◆ 目付量で選ぶポイント
- 季節で選ぶ:夏は100~150 g/m²の薄手、冬は250 g/m²以上の厚手が快適。
- 作業内容で選ぶ:軽作業は150~200 g/m²、屋外やハード作業は300 g/m²以上。
- 動きやすさとのバランス:厚いほど丈夫だが、重くなるので可動性にも注意。
◆ まとめ
ツナギを選ぶときの「生地の目付量」は、見た目ではわかりにくい生地の中身を示す重要な情報です。軽くて涼しい夏用ツナギ、しっかりした冬用ツナギ、それぞれに最適な目付量があります。つまり、ツナギの快適さや耐久性は「目付量」を知ることから始まるのです。次にツナギを選ぶときは、デザインだけでなく「目付量」にも注目してみてください。
※一部のメーカーで目付量が表記されていない場合がございますのであらかじめご了承ください。
生地の素材によっては目付量の目安にかかわらず春夏用や秋冬用になる場合がございます。作業ツナギについてご不明な点は安全ワークへご相談くださいね
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