会社でも防災、できていますか?
中小企業が最低限やるべき基本防災対策チェックリスト

地震・台風・豪雨など、災害はいつ起きてもおかしくありません。
しかし実際には、

  • 何から手をつければいいかわからない
  • 防災対策はしている「つもり」
  • 忙しくて後回しになっている

そんな会社が多いのが現実です。
この記事では、中小企業がまず最低限押さえるべき会社の防災対策を、 専門的すぎない形でわかりやすくまとめます。


会社の防災対策が重要な理由

災害時、会社が防災対策を怠っていると、

  • 従業員の安全が確保できない
  • 初動対応が遅れ、被害が拡大する
  • 事業再開までに時間がかかる

といったリスクが高まります。
「何も起きていない今」だからこそ準備が必要です。


【チェックリスト】会社の基本防災対策5項目

① 従業員の安否確認方法は決まっていますか?

  • 災害時の連絡手段(電話・メール・安否確認ツール)
  • 誰が、どの順番で確認するか
  • 出社・待機・帰宅の判断基準

「誰が何をするか」まで決めていない会社は要注意です。

② 非常用備蓄品は十分にありますか?

最低限、以下は準備しておきましょう。

  • 飲料水(1人1日3L × 3日分以上)
  • 非常食
  • 簡易トイレ
  • 懐中電灯・乾電池
  • 救急セット

ポイントは「あるかどうか」ではなく「使える状態かどうか」です。

  • 賞味期限切れ
  • 数が足りない
  • 保管場所が分からない

この状態は、実質「未対策」です。

③ 避難経路・避難場所は周知されていますか?

  • 社内に避難経路図は掲示されていますか?
  • 全従業員が避難場所を把握していますか?
  • 夜間・停電時でも安全に避難できますか?

一度も確認していない避難経路は、非常時に機能しません。

④ 防災マニュアルは形だけになっていませんか?

  • 何年も更新されていない
  • 誰も読んだことがない
  • 実際の災害を想定していない

このようなマニュアルは、存在していないのと同じです。
年1回でもいいので、「実際に災害が起きたらどう動くか」を想定して見直しましょう。

⑤ 防災訓練を実施していますか?

  • 年1回でもOK
  • 全員参加でなくてもOK

重要なのは、「やったことがある」経験を作ることです。
訓練を一度でも行うと、災害時の行動スピードが大きく変わります。


よくあるNG例(実は多い)

  • 防災グッズを買って満足している
  • 担当者しか内容を知らない
  • 「うちは大丈夫」と根拠なく思っている

防災対策は、「準備 × 共有 × 継続」が揃って初めて意味があります。


まずはここから始めましょう

  1. 備蓄品の数と期限を確認
  2. 避難経路・避難場所を全員で共有
  3. 安否確認方法を明文化

完璧を目指す必要はありません。
「今より一歩進める」ことが防災です。


まとめ

  • 会社の防災対策は「やっているつもり」が一番危険
  • 難しい知識より、具体的な準備と共有が大切
  • 小さな対策の積み重ねが、従業員と会社を守る